ロックの英詞を読む/ピーター・バラカン
ずいぶん前に購入した1冊ですが、ロック・ファンでしたら是非お読みいただきたいので、改めて紹介させていただきます。ピーター氏はとても音楽に造詣が深いので、収められた36曲の選曲も素晴らしいですし、内容に関しては私が保証いたします(笑)。
特に興味深いのは、イーグルスの大有名曲「ホテル・カリフォルニア」とMTV時代のヒット曲、「マネー・フォー・ナッシング」ダイアー・ストレイツであります。
前者は、知らない人のいない・・・と言っても過言ではない超有名曲ですが、歌詞の内容についてはそれほど知られていないと思います。ピーター氏もそこに目をつけ、実に深いこの曲の詩の世界を丁寧に解説してくれています。端的に言ってしまえば、巨大産業と化し、退廃したロック界に対する批判、もしくは諦観と言えましょうか。
ホテルでは、有り余るお金を背景に、ブランド品や酒、そしてマリファナに明け暮れる人々。それが常態となり、そうした生活から抜け出すことはもう不可能、もちろん、チェック・アウト(「自殺」という意味とのダブル・ミーニング)はいつでも出来るはずですが、「魂」自体が囚われてしまっているのですから・・・・
後者は、一世を風靡したMTVに対する批判ともとれます。タイトルの意味は「あぶく銭」。主人公は、工場で働く労働者。ギターを弾き、女性に囲まれ、良い生活をしているロック・スターに対する痛烈な批判です。「見ろよ、あの野郎。テレビでギターを弾いてるあの野郎を。あんなの仕事と言えるのか?こっちは毎日重いもの運んでるってーのに、あいつらはせいぜい指にマメ作るくらいだろ。ふざけやがって。でも、あいつら金稼いでるんだよなあ・・・」
とこんな感じで、他には、コステロ、ディラン、フー、ニール・ヤング、ボウイなどなど、有名人の名曲ばかり・・・・・面白いですよ。なお、これまでの私の勝手な意訳につきましては、この本を参照しているものはありませんで、かつて読んでいた国内盤のレコードに添付されている訳詩の記憶と現在の語学力に基づくものです。だからいい加減なんです(笑)。
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