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2008年4月21日 (月)

司法書士の新人研修に思う②

 さて、このような司法書士の新人研修制度が整備されたのは、それほど昔のことではありません。平成9年くらいからではないでしょうか。少なくとも、私が合格した平成2年(3年だったかな?)当時は、中央研修とブロック研修のみに留まっており、また、日程的にも数日間程度というものでありました。もちろん、当時としてみれば、非常に良い研修であったことは申し添えておきたいと思いますが。つまり、司法書士制度と同様、この新人研修制度も発展途上にあり、まだまだ検討の余地は多いということだと思います。

 もっと前に遡れば、いわゆる丁稚奉公みたいな形で、実務を身体で覚えるというような状態だったというお話は諸先輩からよく聞くお話ですし、実際、私も、実務は、誰に教わるでもなく、書物や先輩のアドバイスを参考にしながら、ヒット&アウェイ?で学んできたというのが正直なところです。良し悪しは別として、それしか道がなかったのです。しかし、この丁稚奉公型の良いところは、まず間違いなく、独立心が旺盛になるところだと思います。厳しい環境で学べば、「早く一人前になって独立してやるぞ!」という気持ちになるのが通常だと思うからです。その意味において、私より上の世代の司法書士の皆様は、タフです。やはり。

 一方、現在の研修制度は、上記のような丁稚奉公型の性格を一部に残しつつ?も、養成型を基本としています。不動産登記を主軸とする司法書士が98%以上(私の勝手な推測)であった時代には、丁稚奉公型も十分に機能したわけですが、現在のように、主軸となる業務が、裁判事務、会社法、成年後見などと増えてきますと、全ての業務をバランスよく学ぶためには、現在のような理論面と実践面の両方における養成型研修が必要である・・・というのが私見です(なお、もっと遡っていけば、司法書士の主軸業務は裁判書類作成であったようですが)。しかし、実に悩ましいところですが、研修制度の充実と反比例して、研修生の独立心の強さ、精神的タフさが弱まっているのではないか・・・とも思える部分があったりしたりもして。

 続く・・・

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コメント

このシリーズはいくつまで続くのでしょうか。出来限り食いついてみたいと思ってます(笑)。

司法書士試験とは実務家登用試験という位置付けですので「試験合格後は直ぐにでも実務が出来る」はずなんですが、実際はそんなに実務は簡単ではありません。
そこで丁稚奉公型の研修が自然発生したのではないかと推測しています。現在の研修を体系化するならば、OJT(丁稚奉公型?)をする前提としての研修が中央とブロックの新人研修であり、その後の配属研修(OJT)に繋がっているのでしょう。
そして、業務範囲が広範囲になったこれからは、医師のように専門分野養成とその認定なども検討する必要があるかもしれません。
それから、研修生のメンタルな部分へのご指摘はまさにそのとおりだと思いました。我々は、制度にばかり目が行ってしまいますが、実は研修生の意気込みというものが一番重要なことなんですね。

投稿: 小司隆信 | 2008年4月21日 (月) 17時29分

コメントありがとうございます。まだまだ続く予定ですよ。OJTって何の略?

投稿: 小澤吉徳 | 2008年4月21日 (月) 17時47分

小澤さん、小司さん、こんにちは。
私も参戦してみよっかな。

中央研修以外のブロック、配属研修にふか~く関わるものとしては、いろいろと悩ましい問題もたくさんです。

研修生の「研修に臨む姿勢」っていうのもだんだん変わってきているように感じます。研修制度が整えば整うほど、「教えてくれるのが当然。」「指導してくれるの待ってよ。」という受け身の受講生が増えるような気にもなってしまいます。「自ら学ぼうっていう感じが感じ取れなかった。」という感想を各研修講師陣からよく耳にします。
講師の方々には、日々の業務の中の貴重な時間で講義していただいているので、なんだか申し訳ないなぁと感じることも増えてきました。特に配属研修などでは、なおさらです。

研修内容を考えるだけでなく、そういう面の検討も必要になってくるのか…?と、本年度の研修を考えつつ、頭を悩ませる時期がそろそろやってきそうです。

投稿: 奥村倫子 | 2008年4月21日 (月) 18時16分

おお。参戦いただきありがとうございます。是非、現場の意見もお聞かせください。

投稿: 小澤吉徳 | 2008年4月21日 (月) 18時40分

中央新人研修に「人権」や「ジェンダー法学」のコマが必要ではないのか・・・といった意見が出るのか??(まさかね?)と思って注目してましたが、新人のみなさんの「意識」の方に向かいましたか。

受講態度・意識もさることながら、最近気になっているのは、「司法書士 研修」といったキーワードで次々ひっかかる新規合格者ないし登録者と思われる司法書士さんたちの「ペンネーム」の開業記や新人研修受講記。司法書士を名乗りながら、匿名をよいことに、失敗談や「わからない」の連発。これを目にする市民のみなさまが、司法書士全般に不信感を持つかも?ということには思いいたらないのかな?と思ってしまいます。

そういったことも、新人研修では懇切丁寧に指導しないといけないのかなとか?思ってしまう私は、苦労症?

投稿: 小牧美江 | 2008年4月21日 (月) 23時04分

お。今度は小牧さん。コメントありがとうございます。もちろん、カリキュラムの問題も触れますから。(いや、実は静岡支部総会の懇親会での議論を参考に徒然なるままに・・と思っていたのですが、書き始めると、書きたいことが山ほど出てくる・・・(笑))
しかし、小牧さん指摘の点は不知でした。参考になります。というか、ちょっとびっくり。うーむ。うーむ。

投稿: 小澤吉徳 | 2008年4月22日 (火) 00時23分

OJTとは「オンザジョブトレーニング」の略でして、現任訓練とか体験学習という意味です。
「オザワジムショトレーニング」の略でも構いません。

投稿: 小司隆信 | 2008年4月22日 (火) 09時16分

あちゃ。一本負けですね。まいりました。

投稿: 小澤吉徳 | 2008年4月22日 (火) 11時27分

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