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2008年11月 2日 (日)

日司連「消費者問題対応実務セミナー」

 昨日から2日間の日程にて、標記セミナーが開催され、私が部長を務める対策部のメンバー全員が講師を務めることとなっています。

 毎年恒例となっているセミナーですが、今回は横浜開催、参加者は300名近くと、毎回大盛況となっています。

 基調講演は、宇都宮健児弁護士による「多重債務問題改善プログラムと多重債務対策の現状について」であります。

 パネル・ディスカッションは、私がコーディネーターを務めて、宇都宮先生、そして、有識者会議のメンバーである被連協事務局長の本多良男氏、生活経済ジャーナリストである高橋伸子氏、対策部からは古橋清二座長というメンバーによって行われました。宇都宮先生、本多さん、高橋先生は、3人とも金融庁の多重債務問題の有識者会議のメンバーでもあります。テーマは、「多重債務問題と司法書士倫理」であります。

 宇都宮先生の基調講演を受け、冒頭、①多重債務問題改善プログラムで明確となった法律家司法書士の役割、②貸金業改正運動に参画した司法書士の役割と責務、③各都道府県における多重債務問題連絡会議と相談キャンペーンなどに触れ、近時、増加傾向にある多重債務事件に関する苦情・紛議・懲戒例についてどう考えるべきなのかを議論しよう・・・という趣旨でありました。

 具体的には、①事件の選り好み(ヤミ金や再生事件は受任をしないなど)、②遠隔地の依頼者の受任と広告(折り込み広告などで、全国から依頼を受け面談せず債務整理を行うなど)、③報酬問題(1)受任時における報酬等の説明の不足、(2)高額な報酬といったものに類型化できると思いますので、実際に寄せられている苦情例をもとに議論を進めました。

 高橋先生からの「債務整理という法的手続きを行って終わりではなく、その後の家計管理等のフォローアップも、司法書士に課された役割」というメッセージ、本多さんの、「司法書士の活動は、先般の画期的な法改正の大きな後押しとなった。一部のビジネス主義の司法書士による多重債務事件処理は極めて遺憾。自浄作用を強く期待している」というメッセージ、そして、宇都宮先生の「司法書士がこの問題に法律家として取り組むには、返り血を浴びても、市民の信頼を勝ち取るという気概を持って自浄能力を示すことが必要。」というメッセージは参加者全員の心に大きく響いたものと確信しています。ありがとうございました。

 対策部では、今回の議論を踏まえ、さらに全国の会員の皆様のご意見をいただきながら、議論を進めていきたいと思います。

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