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2009年9月11日 (金)

平成20年度司法統計から・・・の雑感

 ようやく出たようです。詳細はこちら。

 http://www.courts.go.jp/search/jtsp0010

 司法書士に最も関係する「簡易裁判所における訴訟代理人選任件数の推移」を見てみましょう。
 
H20年度司法統計
H19年度司法統計
H18年度司法統計
H17年度司法統計
H16年度司法統計

 というふうに簡単に比較できるように並べてみます。

 まずは、簡易裁判所に提起された通常訴訟事件の総数が・・・・

537,626件
461,128件
386,833件
356,718件
347,851件

 と増加傾向にあります。激増と言ってもいいかもしれません。言うまでもなく、消費者金融を被告とする過払い請求事件の増加が顕著であるからでしょう。

そのうち、弁護士又は司法書士を代理人として付けたものの総数は、次のとおりです。当然、こちらも増加傾向にあります。

168,087件(31.26%)
133,395件(28.92%)
  78,243件(20.22%)
  57,883件(16.22%)
  43,796件(12.59%)

 そして、原告被告双方に弁護士が代理人として就任している事件は、 9,940件、原告側に代理人として弁護士が就任され、被告側に代理人として司法書士が就任している事件は、 171件、被告側に弁護士が代理人として就任、原告側に代理人として司法書士が就任している事件が  2,073件、原告・被告双方に司法書士が代理人として就任している事件が 78件となっています。

 一方、原告代理人として弁護士のみが就任している事件の推移は、

  65,101件
  50,607件
  28,162件
  20,029件
  15,064件

 となっており、原告代理人として司法書士のみが就任している事件の推移は、

  73,561件
  58,202件
  28,905件
  16,747件
  8,883件

 となっていますから、平成19年から、司法書士の関与率が弁護士のそれを超えたと言えます。ただし、先に述べたとおり、中身はほとんどが過払い訴訟であることに留意しておく必要がありましょう。

 そして、最も注目しなければならないと思われるデータは、被告代理人として弁護士のみが就任している事件、 14,311件 に対して、被告代理人として司法書士のみが就任している事件は、 2,852件しかないことです。訴えられたら司法書士へ!!ではなく、まだまだ弁護士へ!!というのが利用者に定着しているということでしょう。司法書士の実績はまだまだこれからと言えます。
 
 なお、原告・被告とも当事者本人によるものが、 369,539件ということで、簡裁事件全体の70%弱となっています。もちろん、簡易裁判所は、利用者にとって最も身近な裁判所であるわけですから、双方に専門家が付かない事件が多いことのみをもって批判するつもりはございませんが、この中には、業者の社員による許可代理訴訟事件がどれだけ含まれているか・・・は注意すべきかもしれません。

 とりあえずの雑感でした。

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