2008年6月30日 (月)

専門職後見人と身上監護

 成年後見業務の需要がどんどん高まっています。

 各地のリーガル・サポートの支部には、おそらく、日々、家庭裁判所からの照会が寄せられ、候補者の募集が行われていることでしょう。静岡でもそうです。

 実際、私の事務所でも、後見に関する相談は多く、実際に当職が後見人・保佐人等に就任する事案が増加傾向にあります。高齢化社会の進行状況に鑑みれば、この傾向は加速していくことが容易に想像できます。その時、司法書士成年後見人の業務はどのように変化していくべきか・・・実に悩ましい問題です。

 本書は、医療行為や居住用不動産の処分、死後の事務など、成年後見人として実に悩ましい点について、その指針を示すものであり、成年後見人業務に取り組む司法書士にとっては必携の図書といえそうです。個人的にも、実に参考になりました。

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2008年6月21日 (土)

判例簡裁民事訴訟の実務

 本書も司法書士必携の図書と言えましょう。民事法研究会の発行です。

 いわゆる過払い金返還請求訴訟はもちろん、簡裁に係属する様々な事件が取り上げられており、刊行物未登載の下級審の裁判例が多数収録されているのも嬉しいですね。

 さらにありがたいことには、カードの不正利用、いわゆる名義貸し、名義冒用事件について、大きく紙面がさかれており、整理されているところであります。これはとても参考になります。

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2008年6月20日 (金)

事実認定の考え方と実務

 これも民事法研究会の発行ですが、司法書士は、このような基本書も押さえておく必要があります。

 特別研修を想起させる内容ですが、もちろん、特別研修の際のテキストよりも、広範囲にわたっておりますので、実務の上でも大変参考になる記述が多いです。

 必携です。

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2008年6月19日 (木)

専門訴訟講座① 交通事故訴訟

 いつもお世話になっている民事法研究会の新しいシリーズ、専門訴訟講座の第一弾が交通事故訴訟であります。

 当事務所もそうですが、いわゆる物損に関しては、多くの事件が司法書士事務所に寄せられているようでありますし、日司連のアンケートにも顕著であります。

 そうした意味においても、本書は実務の基本書として、全ての司法書士にお読みいただきたいと考えています。民事法研究会の本だから・・というわけではありませんが(笑)

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2008年6月18日 (水)

実務のための新貸金業法〔第2版〕―クレサラ被害者の救済と支援のために―日本司法書士会連合会編

 出ました!

 私が日司連理事としてかかわっている書籍シリーズの第一弾!(第二弾予定は、個別労働紛争解決の手引き(仮)、第三弾は、「遺言執行人の実務」(仮)です。)

 執筆もさせていただいています。

 http://www.minjiho.com/

 詳細はこちら。

 http://www.minjiho.com/new_detail.php?isbn=9784896284683

 小野秀誠教授の論考も収録されています。

 ご一読いただければ幸いです。

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政治家の覚悟 国民の覚悟/後藤田正純

 後藤田代議士との出会いは、本著でも述べられている「貸金業法改正」であります。

 日司連、全青司ともに例外なき上限金利引き下げを目指した法改正でありましたが、その様々な活動を通じて、それぞれの立場で、とても良い協力関係が構築できたと思います。

 もちろん、本著は、貸金業法改正に留まらず、労働問題、医療問題、格差問題、教育問題、消費者行政一元化問題、農業問題、憲法改正問題等にまで渡り、分かりやすい言葉で、大きな視点から、歯切れの良い意見が貫かれています。

 自らも政治家としての覚悟を決め、国民にも覚悟ある選択を問う代議士の姿勢にはとても共感できますし、大いに期待させていただきたいと思います。

 もちろん、司法書士は司法書士の立場で、様々な活動をしていくことが求められていますし、私も微力ながら頑張っていきたいと考えています。

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2008年6月11日 (水)

ロック豪快伝説

 これはお酒の肴にぴったり!

Img_0583  ロック・ファンであれば知っているエピソードも多いでしょうが、相当のファンでも新発見も多いはず。

 お金の無駄遣い、自身(もちろん人格とかのことではありませんよ)への拘り、・・・・・もう、非常識極まり無いわけですが、何故か牧歌的に感じてしまうのは私だけでしょうか。ここ30年くらいは、非常識さでさえ、パッケージ化してしまっており、スケールもホント小さい・・・というふうに思うのは偏見なのでしょうか。

 どの方も並外れた非常識さをお持ちですが、一番笑えるのは(失礼)、やっぱり、キース・ムーン氏でしょうか。絶対近くに存在してほしくないですが(笑)、その破壊力は凄まじいものがあります。是非、ご一読ください。その価値絶対ありです。ロック・ファン同士で飲むときのネタに、これ以上のものはないでしょう。

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2008年6月 9日 (月)

利息制限法潜脱克服の実務

 私が事務局長を務めさせていただいている、「利息制限法金利引下実現全国会議」の代表幹事でいらっしゃる、茆原正道弁護士と茆原洋子弁護士の最新刊であります。既に初版は売り切れたとのことで、流石です・・・

 私などが言うまでもないと思いますが、一連の最高裁判決を勝ち取って来たお二人による最新刊でありますから、クレサラ業務にかかわる専門家にとって必携であります。

 お忙しいお二人が、このような中身の濃い著作を出版されること自体に驚かされます。

 まだまだしっかり読めてはいませんが(汗)、目次を拝見しただけでも、クレサラ実務にかかわる専門家として、きちんと理解しておかなければならないことばかり・・・ということがお分かりになると思います。

 茆原代表、感想を述べさせていただくには、お時間を・・・・ください・・・・すみません(汗)。

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2008年6月 6日 (金)

木村達也著『事務局長日記』

 「市民と法」50号に掲載された、木村達也弁護士の『事務局長日記』の書評のオリジナルです。冒頭にも記載したとおり、私などが書評とは大変おこがましいですし、「である調」に修正されて、さらに違和感を感じました。また、字数の制限もあったので、随分カットしました。

 http://www.minjiho.com/periodical_citizen.php?bk=A050

 先ず以って、30年以上にもわたってクレサラ運動の最前線に存在し続けている、木村達也先生の新刊の紹介をさせていただく機会を与えていただいたことについて、たいへん名誉なことと感謝しています。
 私は、平成3年頃より、クレサラ問題・多重債務問題に取り組むようになったのですが、現在に至るまで、その活動を通じて、多くの尊敬すべき素晴らしい弁護士の先生との出会いに恵まれ、彼らを目標としてこの問題に関わって参りました。
 ある時は、その法的思考・法理論の深さや分かりやすさに感服し、ある時には、その強靭な精神力に裏打ちされた優しさに心を動かされ、また、ある時には、その行動力・統率力・リーダーシップやカリスマ性に圧倒されてきました。
 木村達也先生は、その中でも、最も大きな存在であり、私だけではなく全国の多くの司法書士の目標であり続けています。
 木村達也先生の、「木村事務局長日記」は、先生が事務局長をつとめる全国クレジット・サラ金問題対策協議会のメーリング・リストに現在も配信されているものであり、本書は、これまでの日記をまとめたものであります。私はもちろん、メーリング・リストに参加している全国の弁護士、司法書士、学者、被害者の会の皆様など、クレサラ運動に関わる多くの方々により、日々、愛読されているのがこの「木村事務局長日記」であります。
 現時点で、575号まで配信されているこの事務局長日記でありますが、激務の中、1週間に3,4回のペースで、これだけ充実した内容の日記を配信し続けるということ自体に、まず最大級の敬意を払いたいと思います。現場で起きていることを情報発信していくことこそ、法律家の使命であり責務であるということの、まさに実践であります。また、『人生は長さより深さだ』(平成18年3月29日「岡田直人先生の通夜」より)という言葉の実践でもありましょう。
 私事で恐縮ですが、2005年に全青司会長に就任した際、日々の全青司活動を、全国の司法書士に知っていただきたくて始めた、「司法制度改革の時代を司法書士として生きる!~全青司活動現場からのレポート~ 」http://homepage2.nifty.com/yoshinori-ozawa/zennseisi/index.html は、この「木村事務局長日記」を念頭に置いたものでした(もちろん、内容の充実度は比べようもないので、誠にお恥ずかしい限りなのですが)。
「全国各地で行われているシンポジウムや研修会についてのレポート」「木村先生ご自身が弁護士として闘っている様々な消費者訴訟についての考察」はもちろん、「消費者問題に関する政治の動き」や「膨大な読書量の中から厳選された推薦図書の書評」に至るまで、内容は極めて豊富であります。日記という体裁をとっているため、いずれも非常に読みやすくなっている一方、痛烈で率直な批判も数多く登場し、読者はドキッとさせられ、その後に大いに納得させられるのです。
 そして、何よりも、全ての日記の根底に共通して感じ取れるもの。「国民の顧問弁護士」で在り続けている自負心と「国民に目を向けない専門家は滅びる」という強いメッセージが、司法書士にとっては大きな意味を持つのであります。
 平成13年、金沢の旅館の露天風呂で、木村先生とお会いしたことがありました。クレサラ対協の拡大幹事会が行われた翌日、休息をとるために訪れた旅館が偶然一緒だったようで、早朝の露天風呂は、木村先生と私二人きりでした。木村先生は、開口一番「施行間近の個人再生法は、司法書士さんと我々弁護士の競争ですな。我々専門家は、個人再生法を使い勝手の良い法律にしていかなければなりませんな。」というような趣旨のお話をされました。それに対して、どう回答したか記憶が定かではないのですが、その時の武者震いのような感覚だけは忘れることは無いでしょう。実際、当時、私は、日司連の消費者問題対策委員会のメンバーとして、個人再生手続についての書籍を執筆したり、講演をしていたこともあり、まさに木村先生と同じことを考えていたのですから。
 また、木村先生は、読書家であると同時に、美術鑑賞が趣味であることもよく知られており、この「事務局長日記」にもたびたび登場しています(本書にはほとんど収録されていないようですが)。そのような木村先生の感受性の豊饒さが、そのまま「文章力=表現力」に繋がっているのではないかと、勝手に想像しているところです。
 全ての司法書士にお読みいただきたいと思います。

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2008年4月30日 (水)

魂のゆくえ/ピーター・バラカン

 これからソウル・ミュージックを聴こう!という方に最適なガイド・ブックだと思います。

 記事もとてもよくまとめられていると思いますし、推薦盤もばっちりです。

 まずは、ここから始めていただき、さらなる泥沼へ・・・・・(笑)

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2008年4月28日 (月)

事例で学ぶ!消費者被害救済の法律と実践Q&A(実践成年後見)⑧

 実践成年後見NO.25が発刊されています。私が監修している標記連載も8回目となりました。

 http://www.minjiho.com/periodical.php

 企画の趣旨等は下記をご確認ください。

 http://yoshinori.cocolog-nifty.com/zakkan/2006/11/post_882b.html

 今回は、神奈川県会会員、古根村博和司法書士による「生活保護の利用を妨げる『水際作戦』~生存権を侵害する不当な申請拒否は許されない!~」です。ご一読いただければ幸いです。

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2008年4月25日 (金)

少額訴訟の実務~少額訴訟10年を迎えての現状と展望~

 これも司法書士必携図書と言えましょう。

 類型別の論考は全て司法書士実務に参考になるものと思われます。

 個人的には、相談の少なくない、パチスロ攻略情報購入代金返還請求事件やペットに関する事件、特定継続的役務提供取引に関する論考がとても参考になりました。少額訴訟に関する書籍では、このような記述は初めて読みましたので・・・特にパチスロに関する論考は通常訴訟に関する書籍を含めても初めて読みました。とても参考になりました。

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2008年4月24日 (木)

TAPALS 白書 2007

 大手5社による消費者金融連絡会の編集による白書です。

 http://www.tapals.com/index.html

 実に興味深いデータが満載されています。

 多重債務問題に取り組む方、必携と言えるでしょう。

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2008年4月12日 (土)

簡裁訴訟代理等関係業務の手引き~平成20年版~

 日司連が編集した定番中の定番の最新版です。

 残念ながら、本書の内容につきましては、ノー・タッチでありますが、現在私が担当させていただいている、日司連裁判事務推進対策部の皆様による著作であります。

 日本加除出版から出版されております。

 全ての司法書士必携図書であります。

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2008年4月10日 (木)

『事務局長日記』 木村達也弁護士

 何と、常に目標とし続けてきた木村達也弁護士の『事務局長日記』の書評を、私が書くことに・・・・(汗)

 http://www.minjiho.com/periodical_citizen.php?bk=A050

 是非、お読みください。もちろん、私の書評ではなく、木村弁護士の『事務局長日記』を。

 日々の実践、その積み重ねの重み。是非読み取っていただきたいと思います。

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2008年4月 7日 (月)

理解されないビジネスモデル消費者金融

 本書は、アコム、レイク、ユニワード、アエル、プロミス、SBIなどの代表者による論考が収録されている点において、極めて参考になるものと思われます。

 是非、お読みいただきたいと思います。

 感想などはまた別の記事で・・・・

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2008年4月 3日 (木)

クレジット・サラ金列島で闘う人びと 横田一

 ここのところ、多重債務問題、貸金業法改正に関しての書籍の出版が相次いでいます。

 賛成の立場、反対の立場、いずれの立場からも・・・であります。

 間近に迫っている、貸金業法改正の見直しを睨んでということでありましょう。

 本書は、賛成の立場から、著者が、『モデルケース』になるに違いない貴重な闘いの記録として、まとめたものであります。

 本書を読みますと、一昨年の活動がよみがえってくるような思いになります。実にありがたい著作です。

 1人でも多くの皆様にお読みいただきたいと思います。

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2008年4月 2日 (水)

変化する司法書士業務、変革する司法書士

 定期購読している「市民と法」の最新号(50号)の特集は標記であり、大変興味深く読ませていただきました。この情報誌は、常々、1人でも多くの司法書士の皆様にお読みいただきたいと思っていますが、今回の特集は、特にそう思います。

 http://www.minjiho.com/periodical_citizen.php?bk=A050

 様々な方々の様々な貴重なご意見は、実に参考になりましたし、多くの部分に共感できました。それと同時に、今ほど、司法書士という職能団体が、面白い時期に直面している時代はなかったのではないか・・・とも思えました。面白いというのは、すなわち、やりがいがあるということと同義であります。

 不動産取引、企業法務、成年後見、消費者問題、民事紛争・・・大きく分ければ、この5つの分野ということになりましょうか。いや、別の分け方も当然可能でしょう。各分野における現状と課題が、この特集によって、よーく理解できると思います。さて、貴方はどの分野の最前線を目指しますか?

 私がこの特集に寄稿するとしたら・・・趣旨としては、このブログで繰り返し発信し続けている内容ということになりますが、論考としてまとめてみようという気持ちになりました。発表する機会が与えられたら・・・の話ではありますが(笑)

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2008年4月 1日 (火)

お金のために死なないで 弘中照美

 本書こそ、机上の論理で多重債務問題を語る、多くの学者の先生方にお読みいただきたい書籍であります。

 そして、本書のタイトルは、私が、借金の返済で疲れ果てた依頼人にかける言葉でもあります。

 私の事務所にも、自死という手段を選択した多重債務者の親族、また、自死という手段を選択し未遂におわり債務整理を考えた人からの依頼が少なくありません。

 もう少し早く専門家のところにアクセスが出来ていれば・・・・借金の問題は、専門家に依頼すれば必ず解決できるのです。

 本書でも取り上げられている日司連の決議はこちらです。

 多重債務者対策と自殺対策とは密接な関係であるとの認識に立ち、多重債務者救済を積極的に推進する決議

 http://www.shiho-shoshi.or.jp/association/info_disclosure/resolution/070622/res070622_03.html

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2008年3月30日 (日)

国家権力の反乱

 憲法学者である、慶応大学の小林節教授による著作です。

 小林教授は、一昨年の「貸金業法改正」が一見して悪法であり、これを行政府と司法府が後押しして立法府が行ったということで、国家権力の誤作動=国家権力の反乱と指摘しています。

 その理由は、大きく分ければ次の二つであります。

1.出資法の上限金利の引下げにより、貸金業者の多くは採算割れになり、転廃業に追い込まれている。これは、業者にとって、職業選択の自由と財産権と生存権が侵害されたということになる。

2.消費者にとっても、借金の申込みに対する成約率は低くなり、多くが市場から締め出されることとなり、ヤミ金市場に流れて行かざるを得ない。そこで、弱者に対する新たな人権侵害が発生する。

 1の前段及び2の主張は、一昨年の貸金業法改正の議論の際にも、貸金業側の主張として繰り返されてきたものですが、1の後段部分(憲法違反という主張)は、小林教授が新しく主張されたものだと思います。

 もちろん、私の意見は、小林教授と対極にあります。その詳細については記事を別にするとして、本書を読了した感想は、『現場感覚』が完全に欠如した机上の理論であり、かつ、一方当事者からの聴取にしか基づかない理論ではないか・・・・というものであります。

 この問題で小林教授と同様の主張を繰り返す多くの経済学者の先生方も、総じて言えることは、多重債務被害の現場について、真剣に調査しようとする姿勢が全く見えません。偏見でしょうか?もちろん、学者というお立場ですから、私のような法律実務家とはスタンスが異なって当然であり、モデルから議論するということについては異論を唱えるつもりはありませんが、少なくとも、消費者サイド、被害者サイドの文献(たくさん出てるのですから)にはあたっていただきたいと思いますし、取材をするなど、自ら汗を流していただきたいと思います。それが学者としてのルールでなないのでしょうか。

 今後、貸金業法改正の見直しについて、同様の意見が、様々な形で主張されることが予想されます。現場を知る私たち司法書士の責任は、ここでも大きく問われることになるでしょう。

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2008年3月17日 (月)

リデンプション・ソング ジョー・ストラマーの生涯

 このヴォリューム・・・半端ではありません。こんなに丁寧な伝記?というものは私は知りません。それだけ、著者にとって魅力的だということでしょうか・・・

 ビッグ・ファンにとりましては、全てが興味深いわけですので、読み応えは保証できます。間違いなく・・・・

Img_0537_2  個人的には、ジョー氏の音楽遍歴に一番興味がありました。と言いますのも、かつて「ポールのレゲエ、ミックのヒップホップ、トッパーのソウル、俺のR&B」(ちと間違ってるかも・・・)という趣旨のコメントをされていたもので、具体的にどんなミュージシャンを聴いていたんだろう・・・と。

 本書では、意外にも、ジミヘンやストーンズ、ブルース・スプリングスティーンなどの名前が挙がっています。特に、スプリングスティーンのライヴには相当の衝撃を受けたようです。ただし、その後、ピストルズとの出会いがパンク路線を歩むことの決定打となっているのですが。

 まだまだ読了せず・・・

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2008年3月16日 (日)

ゴスペル・サウンド

 ゴスペル・ミュージックは、ジャズ、ブルース、R&B、ソウルという、素晴らしいアメリカン・ミュージックのルーツである・・・・・

Img_0583  ということが、常識だと思っている音楽ファンにも、そうでない音楽ファンにも是非お読みいただきたい、名著であります。

 読み始めると、すぐにゴスペルを聴きたくなるでしょう。実際、私がそうです。そして、幸いなことに、現在、本著に出てくるゴスペル・ミュージックの最も素晴らしい音源の多くが、簡単に入手できます(もちろん、録音されていない素晴らしい楽曲の方が、はるかに多いことは言うまでもありませんが)。

 ジャズ、ブルース、R&B、ソウルといった音楽のファンにとっては、ゴスペルとそれぞれの音楽の関係性について、興味深く読み進めていくことができるでしょう。関係者の証言は、実に示唆に富んでいます。

 ジャズ、ブルース、R&B、ソウルなどと違い、文献が極めて少ない分野でありますから、本当に貴重な存在です。ゆっくり丁寧に読みましょう。

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2008年3月12日 (水)

東京地方裁判所破産部の「運用」の是非を問う~司法行政文書の開示請求に関する国家賠償請求訴訟の軌跡~第2巻

 東京地方裁判所破産部の運用改善を求める会(代表 後閑一博 司法書士)による貴重な軌跡。第2巻。

 どこまで続くのか・・・・皆様、ご注目ください!!

 http://blogs.yahoo.co.jp/gokankazuhiro

 こちらもご参考。

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2008年3月 6日 (木)

ホームレスと自立/排除 笹沼弘志

 生活保護支援ネットワーク静岡の代表である、笹沼先生の著作であります。笹沼先生には、全青司や日司連でも大変お世話になっています。

 狩撫麻礼氏は、「ボーダー」の中で、ブルー・ハーツとの出会いに際して、『管理社会が飽和点に達したことを告げる者たち』と評しましたが、それに倣えば、本著は、『格差社会が飽和点に達しようとしている現在を伝える著作』ということになるのかもしれません。

 全ての司法書士にお読みいただきたい1冊であります。

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2008年3月 1日 (土)

スイスを知るための二冊

 キーワードは、「傭兵」「民族浄化」「ナチス協力」「民兵制度」「共同体」「核実験」「民間防衛」「麻薬」「共同体」「マネーロンダリング」などなど・・・

1.黒いスイス 福原直樹 新潮新書

2.スイス探訪 國松孝次 角川書店

 「永世中立国」「銀行」・・・といった一般的なイメージとは異なった視点からの貴重なレポート・・・・

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2008年2月29日 (金)

新連載「ケーススタディ債務整理」(第12回)~月刊登記情報556号

 第12回目(最終回)は「貸金業者の破綻に備えて-その時、私たちがなすべきこと」です。

  http://store.kinzai.jp/magazine/AT/index.html

 ご一読いただければ幸いです。

 連載も終わってみると早いものですね・・・・・

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2008年2月27日 (水)

「日常的貧困」と社会的排除-多重債務者問題

 宮坂順子氏による力作であります。ものすごい量の文献・データを参照されており、この問題についての基本書的な存在になっていくものと考えられます。

 オーソドックスな視点での分析はもちろん、新しい視点、ジェンダーという側面からのアプローチについても実に興味深いものだと思います。じっくり読んでみたいと思います。

 多重債務経験者に「最も必要だと思った事柄」を聞いたところ、「行政の相談窓口」「弁護士・司法書士」は最下位であり、「家族や友人」「同じ悩みを抱える人との交流」が高位であったという指摘には、私たち、専門家は猛省をしなければならないと同時に、被害者の会支援にもっと力を傾注する必要性を痛感しました。

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2008年2月19日 (火)

惑星の泉(再生復活版Vol.3)/丸山健二

 1987年のこの作品は、私の最も好きな作品の一つであります。

 読み返してみましたが、まさに映画を観ているような、陰影に富む描写に圧倒されました。

 日本版「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」だと思っていましたが、随分と異なっている部分も多いことにも改めて気づきました。

 生きていくものと死にゆくものとの対比が、平坦ではなく、場面場面で交錯しているところが陰影を感じさせる点と言えましょうか。

 読み手がそれぞれ思い描くであろう映像を、具現化できたらさぞかし素晴らしいでしょうね・・・自分の頭の中の映像が映画化できたらなあ・・・とつくづく感じた次第。

 お薦めです。

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2008年2月10日 (日)

中国を知るための二冊

 山ほどあるでしょう、中国に関する書籍。もちろん、ほとんどを知らないので、大きな声では言えないのですが、個人的に大変参考になったものを二つ紹介させていただきます。

1.小室直樹の中国原論 徳間書店

2.幇という行き方 宮崎学 徳間書店

 キーワードは、いずれも幇(1では「ほう」と読み、2では「パン」と読んでいます)。

 1においては、大きな視点から敷衍する・・・・というもので、2においては、現場の視点から・・・となっています。演繹と帰納というところでしょうか。

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2008年1月31日 (木)

新連載「ケーススタディ債務整理」(第11回)~月刊登記情報555号

 第11回目は「改正貸金業法下における司法書士の役割-多重債務問題改善プログラムへの積極的な協力を!」です。

  http://store.kinzai.jp/magazine/AT/index.html

 ご一読いただければ幸いです。

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平成19年度版厚生労働白書

 論考を執筆するにあたって、最重要なものの一つが、客観的なデータであることは、私などが言うまでもないことであります。

 これに限らず、白書は、ベースとなるデータ満載ですので、総論部分の執筆には絶対に欠かすことのできない貴重な資料集であります。

 日司連で執筆中の「労働本」についても、客観的な記述を心がけておりますので、もちろん、この白書は参考にさせていただいております。

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2008年1月30日 (水)

わかりやすい労働契約法/野川忍

 本書も商事法務からですが、労働契約法に絞った内容です。

 平成19年11月28日に成立した労働契約法は、個別労働紛争の予防を主たる目的とする極めて重要な法律であります。

 労働事件に取り組む司法書士にとって、絶対に学んでおく必要がある法律であることは論を待ちません。

 私もきちんと勉強しなければ・・・(汗)

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2008年1月29日 (火)

労働法/野川忍

 日司連の裁判事務研究委員会の本年度のテーマは「労働問題」であります。

 そこで、私もいろいろと文献にあたっています。

 せっかくですので、いくつか紹介しておきます。

 商事法務から出版されたばかりの本著は、昨年成立した、労働契約法・改正最低賃金法にも対応している、まさに基本書とも言えるものであります。お勧めです。

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事例で学ぶ!消費者被害救済の法律と実践Q&A(実践成年後見)⑦

 実践成年後見NO.24が発刊されています。私が監修している標記連載も7回目となりました。

 http://www.minjiho.com/periodical.php

 企画の趣旨等は下記をご確認ください。

 http://yoshinori.cocolog-nifty.com/zakkan/2006/11/post_882b.html

 今回は、静岡県会会員、鈴木修司司法書士による「不当解雇~不当な解雇に泣き寝入りしていませんか?~」です。ご一読いただければ幸いです。

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2008年1月27日 (日)

全国クレ・サラ対協30周年記念誌~新たな被害救済運動に向けて

 私がこの分野に取り組むようになったのは、15年くらい前ですので、まだ半分しかその歴史は知らないことになります。

 目次を見るだけでも、その活動のヴォリュームに圧倒されます。多重債務事件に関与する司法書士全員にお読みいただきたいと思います。

 こうした記念誌は、年数が経過するにつれて意味を持ってくるという側面もありましょうが、現在読んでも、大きな励みとなります。まだまだ頑張らなければ・・・と。

 まだまだ司法書士の参加(執筆者)が少ないのは残念ですが、今後に期待したいと思います。

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2008年1月25日 (金)

民事訴訟関係書類の送達実務の研究-新訂-

 司法協会シリーズ今回の第3弾!

 これまた必携中の必携でしょう。

 とかく送達には悩まされます。

 書記官実務を知ることにより、間違いなく、司法書士の実務も向上し、結果、円滑な事務遂行がなされ、依頼人の利益にも資する・・・ということになりましょう。

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2008年1月24日 (木)

執行文に関する書記官事務の研究(設例問題の研究)

 今回の司法協会シリーズ第2弾!

 ちと古い本ですが、この分野も、実務において、迷うケースも少なくありません。

 そんなときには、このような実務書がやはり必要です。

 簡裁代理業務に伴い、強制執行事件の受任も多くなっている昨今ですから、これも司法書士必携と言えるでしょう。

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2008年1月23日 (水)

離婚時年金分割制度関係執務資料

 たまたま、裁判所で時間が余ったときには、売店に行って、書籍を見ます。すると、面白そうな書籍を見つけることができます。

 というわけで、またまた、購入書籍をいくつか紹介しておきます。

 いずれも司法協会からの書籍です。

 本書は、実にありがたい資料です。

 昨年4月から施行されている本制度でありますが、当然、司法書士事務所にも相談は多数寄せられていることでしょう。

 必携と思われます。

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2008年1月22日 (火)

少額訴訟実務をめぐる研究~よりよい紛争解決をめざして~

 平成19年10月に司法協会より出版されています。

 司法書士必携図書と言えそうです。

 少額訴訟という枠にとらわれず、自身の実務を見つめ直す契機となりましょう。また、取り入れるべき点のヒントも多く存在しているのではないでしょうか。

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2008年1月17日 (木)

消費生活年報2007

 毎年、国民生活センターにより編集がなされている貴重なデータ集。

 消費者問題に取り組む司法書士は、毎年購入すべきです。申込みはこちらから。

 http://www.kokusen.go.jp/

 2006年の総件数は、なんと、109万7117件。この契約・購入金額の合計が約6438億円。単純に1件あたりの平均額を計算しますと・・・・私の計算が間違っていなければ、58万6810円・・・・まさに、街の法律家、司法書士の守備範囲と言えるのではないでしょうか・・・・

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2008年1月16日 (水)

サブプライム問題の教訓~証券化と格付の精神/江川由紀雄

 もう1冊、サブプライム問題の書籍です。

 こちらも、13年間、証券化の実務に携わっていらっしゃったという著者によるものです。

 「証券化に関するエッセイ」とされていますので、比較的初心者向けと言えましょうか・・・

 江川氏は、「証券化は魔法や錬金術ではなく、容易にタネとシカケを見破ることができる単純明快な手品のようなものである」とし、「証券化商品は本来的にはわかりやすいものである」と喝破されていますが、その境地に達することが果たしてできるのかどうか・・・(汗)

 残念ながら、消費者金融業者の貸付債権の証券化に関する詳しい記述はありませんが、是非、この点についてのご意見も伺いたいところであります。

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2008年1月15日 (火)

過払金債権 差押えマニュアル

 この分野の最先端を走る、瀧康暢弁護士によるものです。財団法人地方財務協会より出版されています。

 このマニュアルが大きな契機となり、地方自治体による過払い金の差押さえが、全国各地で行われているようです。

 この手法につき、行政の相談窓口担当者からの批判がある点は存じ上げていますが、本書に書かれている内容については、専門家に一読していただきたいものであります。

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2008年1月10日 (木)

サブプライムの実相~詐欺と略奪のメカニズム/大澤和人

 20年以上にわたって、証券化の実務に携わっている大澤先生の著書であります。大澤先生には、クレディア問題についても、多くの示唆をいただいており、とても勉強になっています。

 本書は、クレディア問題ではなく、アメリカのサブプライム問題がテーマとなっております。

 私などが言うまでもありませんけれども、サブプライム問題とは、一言で申し上げれば、『アメリカにおける、サブプライム層(低所得階層など)向け住宅抵当ローンを担保にした証券化市場の崩壊と損失拡大』ということになりましょう。キーワードは「証券化」です。

 大澤先生は、「サブプライムを含め、住宅モーゲージの7割が証券化されるとき、本来独立した別々の市場だった貸付市場と証券市場、直接連鎖した。」とし、「詐欺と略奪が貸付市場で起これば、金融の市場化により、商品上の欠陥が証券市場に直接伝播する」と喝破されています。そして、そのスタンスは、サブタイトルに「詐欺と略奪のメカニズム」とあるように明確であります。

 本書は、サブプライム問題の原因がどこにあったのかを探求することを目的とされています。そして、アメリカの議会の意思は、金融業界の営業利益拡大の資本主義経済の犠牲者、騙された債務者保護の優先に向かっている・・・・と指摘します。

 とても私のような初心者向けの書籍ではありませんので、時間をかけてじっくり読まなければ十分な理解は不可能でしょう(汗)。あー時間が欲しい。しかし、サブプライム問題を扱う書籍の中でも(ほとんど読んではいませんが)異質であり、それ故に、示唆に富むものではないかと思っています。読むのはこれからですけれども・・・(汗)

 クレディアの民事再生申立事件は、このブログでも紹介しているとおり、消費者金融業者が貸付債権を証券化し、資金調達をしていたという事実が、まさに法律実務家の目の前に叩き付けられた事件でもありました。そして、既に多くの専門家が指摘しているように、日本版サブプライム問題とも言える類似点が多く存在しています。私見を述べれば、①まさに対象がサブプライム層であること、②そのローンを証券化し、投資家が購入していること、③そのローン自体に欠陥があることの3点であります。

 仮にそうであれば、我が国の証券化のモデルとなっていると思われる、アメリカのこの問題の原因を探求することは、極めて重要であり、その問題の対処法についても同様のことが言えましょう。

 多重債務問題に取り組む司法書士には是非お読みいただきたいと思います。私も頑張ります・・・(汗)

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消費者金融市場の研究~競争市場下での参入と撤退に関する考察~

 堂本浩助教授による、消費者金融サービス研究学会賞受賞作であります。

 色々な意味でとても参考になります。

 仮に私の考えとは乖離していたとしても、自身の考えを見つめ直す契機となるのですから。

 多重債務問題に取り組む司法書士にはお読みいただきたいと思います。

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2008年1月 2日 (水)

新連載「ケーススタディ債務整理」(第10回)~月刊登記情報554号

 第10回目は「自己破産の申立をする-破産免責は債務者の経済的再生に最も資する場合も多い!」です。

  http://store.kinzai.jp/magazine/AT/index.html

 ご一読いただければ幸いです。

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